ドミニオン:海辺 日本語版発売&プレイレビュー

ドミニオン:海辺の日本語版が先週正式に発売されました。


取りあえずは、マニュアルにある基本セット6種をプレイしてみたり、ランダム・海辺5枚:基本&陰謀5枚でのプレイをしたりと
この間の英語版と合わせて合計約20プレイ位をこなしたこともあり、ある程度カードの特性を知ることが出来たので
今回は改めて新登場したカードごとに一言ずつ触れていきたいと思っています。


なお、前回と違い今回は日本語版での正式カード表記に変更していますのでご容赦を。


2コスト
抑留:素直に自分の戦術には必要の無いカードを邪魔をするのに使うべきかと。
ただし、明確に後半までのビジョンを持って使用することが必要だと思われます。(でないと自爆する恐れも・・・)
後2コストで破棄するとはいえ2金が生まれるのは美味しいです。


原住民の村:山札のトップが分かる状況であれば有効度が高いカードだとは思います。
環境に寄る所はありますが、通常時の使い勝手はやや微妙?


真珠狩り:見ていると宰相との相性が結構良い感じだったのが印象的でした。
地味な能力ではありますが損はしないので2金余ったら買っていいと思います。


停泊所:これも地味ではありますが、置いておくカードを決められるのは強みです。
ただし、停泊所を出した上で1枚残すカードも「必ず」置かないといけない点には注意が必要です。
図書館とか前哨地・策士辺りと良いコンビネーションになりそう。


灯台:2ターンとも+1金で、かつ防御までしてくれる優れもの。
アタックカードがある時は迷わず入れていいと思います。2コストにしては優秀



3コスト
漁村:追加アクションが欲しいときには重宝しそうですね。
村と違い追加1金ですが、次のターンにも継続するので灯台と同じく地味ながらコストパフォーマンスは良いです。


大使:非常に色々面白そうな使い道が出来そうなカードで、呪い系攻撃カードに対する
大きな対抗カードになりそうな点が非常に魅力的ですね。後半使いにくくなったカードを処理したりするのに使いたい所。


見張り:1枚圧縮しつつ使えるカードだけ次のターンに回せる点はなかなか楽しいです。
要注意点は終盤に使って全部点数カード(や良いカード)がきた時は悲惨な運命になる可能性がある所。


密輸人:あまりに使い勝手が良いので思わずルールを確認したカード。
基本終盤まではほぼ確実に何かが手に入るのでパフォーマンスは良いです。
が、アクションカードはあくまで戦略にも寄るので前手番の人がどういう方向性か確認はしていた方が良いかもしれません。


倉庫:特定のカード組み合わせを狙う時には非常に重宝すると思われます。
(宝の地図×2、男爵と1点、策士・前哨地と継続カード、等)



4コスト
巾着切り:地味な攻撃ですが、序盤の相手の足止めにはボディーブローのように効きます。
+2金もあるしアクション過多でないのなら手札に入れても困りませんしね。


航海士:ランダムでプレイした影響で、いまいち使う機会に恵まれなかったカードです。(場に殆ど出なかった)
ですが、任意に山札に戻したり出来る能力を見る限り特定のカードと相性が良いのは間違いないでしょう。
環境によっては面白いカードの1つになるかと思われます。


海賊船:こちらもなかなか見る機会が無かったカードなのですが、使い方次第で
かなり強力なカードになるみたいですね。追加アクションが環境にあると手が付けられないかも。


引揚水夫:いらないカードを廃棄できる上に現金化できるというゲーム加速カード
このカードが場にある時は6点切れ終了のタイミングに気をつけておいた方が良いですね。


:いらないカードを除外できる上に、終了時に戻せるため得点カードの処理に最適です。
一応アクションカードなので買いすぎでアクションが足りない状況にだけ注意が必要かと。


海の妖婆デッキ破壊カードですね。呪いを与えるだけでなく、次のターンの1枚も
呪いになるので二重にダメージが与えられる点を鑑みてもアタックでも強いカードの1つだと思います。


宝の地図:予想通りというか決まればかなり強いです。邪魔するカードがないと
ゲームバランス的には微妙な感じではありました。環境にあるなら狙うべきでしょうね。
他のアクションカードを駆使して成立する確率を上げる方法が存在します。


隊商:非常に地味です。強くも無く弱くも無く。環境の他の4コストと要相談って所でしょうか。



5コスト
バザー:まあ、コストパフォーマンスは悪いです。+2アクションが他にないなら価値はあるかも。


探検家:早い段階で属州を買う戦術に行きやすくなりますね。
どちらにせよ手札に即2金or3金が入るので能力としては悪くないと思います。


幽霊船民兵と違い、カードを山札に戻させるのがポイントですね。
使い勝手は環境によるかもしれません。願いの井戸とかが一緒にあるとやや攻撃力が落ちるかも。


宝物庫:序盤、デッキを作っていくのに非常に重宝します。特殊勝利点カードがある時はともかく
基本勝利点を買い始めるまでは手札に入り続けるのは心強いですね。


商船:単純に、1枚出せば2ターンで4金を生むわけで。強い部類のカードです。


船着場:+2アクションが環境内に一緒にあるとかなり強いです。
逆に+アクションが少ない環境だとやや使い勝手は悪いかもしれません。


前哨地:正直、単独で使うにはパワー不足だと思います。
今回入った継続カードや強めのドローカード(図書館や議事堂)が環境にないと、いまいち使いにくいでしょうね。


策士:他の手札との兼ね合いもありますが、余程良い手札と一緒に来ない限り
1ターン捨てる価値はあるカードという印象ですね。同時に継続系のカードを
出しておければ夢のコンボが炸裂する・・・こともあるかもしれません。



プレイ感想ですが、面白さは更に上がってると断言してよいと思います。
カードの能力差は今まで以上に強くはなっていますが、組み合わせが今まで以上に増えて
全く同じ環境で対戦することが(意図的でない限り)なくなったので当面は色々な組み合わせで遊べそうですし。


唯一の心配点はやはり継続カードの処理ですね。実際、誤って一緒に捨て札にしてしまう場面は
結構多く、特に宝物庫に関してはかなりの回数手元に戻ってくるので戻し忘れが多々ありました。
あまり慣れていない人とプレイする場合は慣れている人がその辺を気をつけてあげるのが良いと思います。


その点を除けば、ここまでドミニオンをやってる人にはオススメできるものに仕上がってるのでは
ないかと個人的には思いますね。取りあえず、また暫くはドミニオン三昧の日が続きそうです。