小話:ドイツ年間ゲーム大賞紹介・前編

さて、今回からは基本に立ち返って簡単なゲーム紹介(プレイ感想)を書いていこうかと思います。


やはり「ドイツ年間ゲーム大賞」について一度は触れておかないといけないでしょうし。
日本での知名度やゲームの難易度など千差万別ですが一度はプレイしておいて悪くないと思います。


中には筆者未プレイの物も当然混じっているので、今回は軽くだけ扱う形になってしまいますが
暫しの間お付き合いください。(後日それらをプレイした時にはその都度フォローする予定です。)


まずは第1回:1979年から1989年まで。この辺まではプレイ出来ていないものが多いのでご容赦を。


1979年 ウサギとはりねずみ
記念すべき第1回対象受賞作品はカードを使った変則レース(スゴロク)ゲーム。


非常にボードゲームらしい一品で、時には後ろに戻ってにんじん(エネルギーみたいなもの)を
集めたりしつつ、最終的にはなるべく丁度にんじんが0になるようにゴールに飛び込むという、
目的や条件付きのすごろくと思ってもらえれば良いかと思います。


このゲームは難易度が簡単な部類ですし、初心者の方にもかなり勧めやすいですね。



1980年 ラミィキューブ
一度このブログでも紹介しましたがタイルを使った組み合わせ&組み換えゲーム。
詳しくは過去記事を参照して頂ければと。


難易度はやや簡単。時間制限は慣れるまでは甘め(2分)にしても良いと思います。
慣れてきたら是非公式大会ルール(1分制限、ペナルティ有り)でやってみてください。



1981年 フォーカス
未プレイ。いわゆる将棋や碁のようなアブストラクと呼ばれる部類のゲームで
やりこみが必要なタイプのゲームですね。現在大賞の中で数少ない流通が無いゲーム。



1982年 ザーガランド
未プレイ。記憶力を必要とするダイス(スゴロク)ゲームみたいです。



1983年 スコットランドヤード
比較的知名度も高いこのゲーム、簡単に言えばロンドンを舞台にしたごっこです。


怪盗X必ず1人)とロンドン市警:スコットランドヤード陣営(1人〜5人)に分かれての逃走劇。
24ターン(24時間=1日)逃げ切れば怪盗Xの勝ち、怪盗Xを捕まえればロンドン市警側の勝利。
対戦ゲームではありますが、ロンドン市警側は今で言う協力ゲームのはしりと言っていいかもしれません。


基本怪盗Xは姿を消して移動するのですが、指定のターンでは必ず姿を現さないといけないので
逃げ切るには一筋縄ではいきません。ルールはやや簡単な方ですが、怪盗Xで勝つのはやや難易度が高めですねー。



1984年 ダンプフロス
未プレイ。ボードに自分で「線路を書き込み」最後はその線路を使って自分の列車を
進めていくという、変わったスゴロクゲームみたいですね。多分現状では入手難。



1985年 シャーロックホームズ10の怪事件
未プレイ。他のゲームとは一線を画したゲームで、いわゆるゲームブックに近い形式を
取った推理ゲームです。文字通り「本」がゲーム大賞を取ったのは後にも先にもこれ一回のみですね。


日本語版が存在するようで、一度はプレイしてみたい一品。



1986年 アンダーカバー
変わったタイプのブラフゲームで、スパイである自分の正体を隠しつつ出来るだけ得点を
稼いでいかないといけないというちょっとしたジレンマを含んでいるのが良いです。


ゲームの中盤を迎えると予想タイムがあり、どれが誰のコマであるかを予想するのですが
そこでも得点が入るのであまりにあからさまな動きをすると自分以外全員に点数なんてことも。


ルールは上級ルール・追加カードなどもありますが、それを使用しなければかなり簡単な部類です。
だいぶ慣れてきてからどちらかか、両方を混ぜてみるのもいいかもしれません。



1987年 アウフアクセ
未プレイ。ダイスを使った荷物運搬(運送)ゲーム。


見た印象だとイベントカードを引いたり荷物を運んだりとなんとなく
国産のスゴロクゲームにも近い印象があります。プレイはしやすそう。



1988年 バルバロッサ
粘土を使った展覧会ゲーム。他の人が見て簡単に分かっても駄目だし
逆に全く分からなくても駄目な作品を作らなければいけないという
そのなんとも言えないバランスが難しく、このゲームの肝部分だと思います。


作った後はそんなに難しい要素は無いのでこれも初心者にオススメしやすいゲームですね。


1989年 カフェインターナショナル
未プレイ。ルールに出来るだけ従ってタイルを置いていくシンプルなゲームみたいです。
パズルライクな所もあるみたいで比較的気軽にプレイできる部類のゲームではないかと。



流石にこの年代のものは個人的にも未プレイ作品が結構ありますね。
ただ、ゲーム難易度的には飛びぬけて難しいものはなく、比較的オススメしやすいものが
多いので、機会があってプレイできるようなら是非プレイして貰いたいかなと思います。
システム的には少し古いものもありますが、今でも十分楽しめる面白さがありますし。



次回は難易度的にやや難しいゲームも混じっている90年代を予定しています。
時代ごとの変遷もみつつゲーム紹介をしていきたいなと考えています。