小話:中・長時間(中・重量級)ゲームは難しくない、のか。

少し間を空けてしまい申し訳ありません、私事でちょっと更新が滞ってしまいました。


さて、今回のテーマですが短時間ゲームだけではなく、中時間以上のゲームをプレイする時に
どんなことを考えれば良いかをゆる〜い視点で書いていこうかと思います。
難しそうだ、と構えず軽く考えていってみましょう。


中・長時間ゲームと言っても世間では色々と解釈の違いがあるかと思いますが、
個人的には、箱に書いてあるプレイ時間が1時間を越えてくると中時間ゲーム、
2時間半(150分)位を越えてくると長時間ゲームと言った所でしょうか。


前にも書きましたが、このプレイ時間にはゲーム説明(インスト)の時間が含まれていないので
実際は、中時間:1時間+30分程度、長時間:2時間半+1時間程度、は最低掛かると見ていた方が良いでしょう。


では、短時間ゲーム(1時間以内と定義)と中・長時間ゲームの違いはプレイ時間以外だと
どのような点が上げられるか、をざっと考えてみると


1.自由度・戦略性が高い
2.ルールの分量が多い、細かいルール・例外が多い
3.手順・覚えることが多い
4.ダウンタイム(考える時間)がいつもより長い
5.準備が面倒


このうち、3と5は以前も取り上げた方法で幾らか改善できます。


3はサマリーを予め用意しておくことです。もちろんルール説明はきちんと聞く必要がありますが
それを聞いておけばサマリーを見ることで大抵の流れは思い出せるはずです。


特に中・長時間ゲームと言っても手順自体はそう複雑ではない(繰り返し手順)ゲームは
少なくありません。 (例:エルグランデ、スモールワールドなど)
出来ることなら頑張って探しておくor自分で準備してみましょう。快適さが格段に上がります



5は予めコマを色や種類別に分けておくことで時間短縮に繋がります。ついでに片付けも楽になります。
コマの配置なども全員で手伝ってなるべく早く済ませた方がお得ですね。



4、に関しては仕方ないことだと思います。特に初プレイのゲームだと手順を確認しつつ、
また後々の展開を考えたりしていくとどうしても時間が必要ですし削れない時間の1つだと思います。
ただ、他の人の手番の時にも色々と考えることは出来ますのでうまく待ち時間を活用すると多少なりとも改善できますよ。



1は4の延長上にあるポイントですね。ゲームによってですが、序盤から出来ることが多すぎて
色々と迷ってしまう、という問題でしょうか。この辺はゲーム慣れの差も多少なりともあるでしょう。



とはいえ、色々とプレイすることでもスキルは徐々に上がっていくはずですし、結局は
楽しんだ者勝ちな所もあるから、初回プレイは本当に好きなようにやってみるのが
一番良いかなとも思います。また、もし時間があるようなら予め全員で
「○ラウンド目まで手順を確認してみる(実際動かしてみる)」というのも手ですね。


ゲームがどういう流れになるかを序盤の数ラウンド(ターン)だけやってみてから
もう一度仕切り直しで再スタートすることで、どういった戦法が有効になりそうなのかを
ある程度皆が理解した上でプレイを開始すると流れ的にもゲームバランス的にも良い方向に
いくことが経験上多いです。そのゲームを全員初プレイであるようなら特にオススメです。


と、言うわけでなんやかんや書きましたがここまでの点は正直全く問題ないと思います。



やはり、ここで一番の壁となるのは2番のルールの分量&ルール理解の部分でしょうね。


中時間ゲームクラスになるとルールが10ページ前後になることは少なくありません。
問題はルールが多くても「理解しやすければ」全く問題がないのですが、正直な話
ルールブックによって「分かりやすさ」の差はかなり上下の幅があります。どことはいいませんが。
そういった時、分かりにくいルールがあった場合どうするかを考えて見ましょう。



一番良いのは近くにゲーム慣れしている人がいるならその人に聞いてみるのがベストではありますが
必ずしもそういった環境が整っているとは限らないという欠点はありますね。



また、最近はネット上で質問することで教えてもらえる場合もあります。
ただし、過剰な質問は他人にも迷惑を掛けるので節度のある質問分量にしましょう。



また、場合によってはルール自体が間違っていることもあります。その際は
1.
購入したショップなどのホームページでエラッタ(訂正)を確認する
2.原文(英語ならまだ読める可能性が)でルールの当該箇所を確認してみる


といった対応が考えられます。意外にエラッタは(訳間違いなどで)出ていることが多いので
どうしても前後の文と合わない時は確認しにいくのが良いでしょう。
英語力に自信があるようでしたら後者の対応が一番早いかと思われます。


後、一番良いのはコマを盤上に並べたり実際に動かすことで意味を理解しやすくするのも
ありだと思います。それこそ、実際に1〜2ラウンド分ルールに合わせて動かしてみることで
ルール間違いや勘違いに気付けることもありますし。



長時間ゲームも、結局は中時間ゲームの延長線上です。
ルール分量や手順分量が増えた分、ますます厄介にはなっていますがやってやれないことはありません。


むしろ一番大変なのがルール説明なのでその部分を誰かがクリアできるようなら遊べると思います。
まあそれを出来るかが問題とも言いますが;; 最初の頃はルールのページ数を見ただけで
ゲンナリしてしまうこともあるかもしれません。 
ただ、この辺はゲーム会とかだと誰かがやってくれるのでそういう場に行くのもありだと思います。


一番良いのは 短時間ゲームを沢山遊ぶ中時間ゲームを色々とプレイ長時間ゲームをやってみる
という風に、やはり段階を踏んでレベルアップしていくのが楽しみながら遊べるのではないかと思ってみたり。
ゲームのルールにどういう意図があるのかが分かってくるとゲームの楽しさが格段に上がりますしね。


まあ長々と書いてきましたが、結局は悩みながらも「楽しんだ者勝ち」という点に尽きると思います。
そして色々なゲームを試してみてルールを簡単に理解できるようになった頃には立派な中級者ボードゲーマーが完成してることでしょう。


投げっぱなしですが今回はこれにて締めとさせて貰います。